日々のブログ
平成26事務年度 所得税・消費税の調査状況
芦屋・西宮・宝塚・神戸の皆さま、おはようございます。
税理士の横山です。
先日、国税庁から平成26事務年度(H26.7月~H27.6月)の
所得税、消費税(個人事業者)の調査状況が公表されました。
調査と申しましても下記3つのバリエーションがございまして。
- 特別調査・一般調査
- 着眼調査
- 簡易な接触
1.「特別調査・一般調査」が一般的な税務調査のイメージ。
2.「着眼調査」は、ピンポイントで論点しぼって来られる調査。
半日程度でサラッと。
3.「簡易な接触」は文書・電話で税務署から”お問合せ”が
来てしまうもの。
「簡易な接触」は、税務署からしたら楽ですよね。
税務署員がわざわざ訪問して帳簿ひっくり返さなくても、
やましいことがある人でしたらたいていは、
「いや~済みません。私がちょっと間違ってたみたいです~。テヘ。」
って、調べられる前に訂正して税務署に持って行きますもんね。
その「調査」等の平成26事務年度の実績。
<所得税>
◆調査等件数(カッコ内は前年比)
- 特別調査・一般調査: 49,280件(+7.8%)
- 着眼調査: 18,494件(+16.0%)
- 簡易な接触: 672,394件(△19.7%)
- 調査等合計: 740,168件(△17.6%)
簡易な接触が減っているのは、前事務年度が
復興特別所得税の適用初年度で記載漏れが多かっただけ。
◆申告漏れ等の非違件数
- 調査等合計: 466,166件(△21.0%)
申告誤りが見つかった割合は63%。
「簡易な接触」を除いた、実地調査だけに絞れば、
見つかった割合は83%。
調査が来たらだいたいアウト。
◆申告漏れ所得金額
- 調査等合計: 8,659億円(+5%)
調査等1件あたり117万円ぐらい。
実地調査だけに絞れば、1件あたり739万円ぐらい。
<消費税(個人事業者)>
◆調査等件数
- 特別・一般: 28,308件(+11.7%)
- 着眼調査: 7,644件(+16.7%)
- 簡易な接触: 50,090件(+14.4%)
- 調査等合計: 86,042件(+13.7%)
◆申告漏れ等の非違件数
- 調査等合計: 59,047件(+12.5%)
誤りが見つかった割合は69%。
実地調査だけに絞れば、割合は80%。
こんな感じだったそうです。
個人事業者の消費税の確定申告(納税ある人)件数が、
平成25事務年度数値ですが110万件ぐらい。
実地調査に来られてしまう割合は3%というところですか。
ちなみに、事業所得がある人の1件当たりの
申告漏れ所得金額が高額な業種のトップ3。
1位 キャバレー
2位 風俗業
3位 バー
平成24事務年度より、3人で仲良く表彰台を占めています。
おめでとう!
いつもお世話になっております。
国税庁からの上記リリース資料の最後に、
「トピックス」とかいって追加の資料がついてました。
内容は ぼくたちがこれから頑張りたいところ です。
以下の5つについて、
『積極的に調査等を実施します。』
ですって。
- 富裕層
- 無申告者
- 海外取引を行っている者
- インターネット取引を行っている者
- 金地金等にかかる譲渡所得
桑原、桑原。
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