日々のブログ

法人税減税

クリスマスツリー

宝塚市・西宮市・芦屋市・神戸市の皆さん、こんばんは。
税理士・公認会計士の横山です。
明日はクリスマスイブですね!

今日は友人と尼崎で焼肉を食べて、
そのあと銭湯に行って心と体を温めて参りました。

焼肉のお店は『いこら』と言います。
JR立花駅から北へ徒歩5分ぐらい。
なんと、そのお店は元女子プロレスラーの方が
やられている焼肉屋さんです。
ちなみに現役の時は「コンバット豊田」と名乗られてました。
う~ん。強そうだ。

私も昔は週プロを熱心に購読してた頃があったので、
お名前ぐらいは存じ上げてましたが。
なんでも女子で史上初めて
「ノーロープ有刺鉄線・電流爆破デスマッチ」
をやられたそうで!
凄すぎる。
このブログを読まれる高尚な皆さまには、
まったく何のことか分からないですよね。
(そもそもこのブログを読まれている方がいるのかしら?)

そんな凄い方がやられているお店なんですが、
とても美味しいですよ!
お安いですし。
ぜひ一度足を運ばれてみて下さい。
昔は顔にペイントを施されていて物騒極まりない
豊田さんでしたが、今はクリクリ御目めの可愛らしいお顔で
迎えて下さいますよ。

今日は話を無理矢理にでも繋げませんが、
法人税。
2015年度から下げるんですってね。
ラッキー♫
今月30日に2015年度の税制改正大綱を決めるようですが、
そこに法人税減税を明記する予定だそうです。

現在、法定実効税率35.64%(東京都の場合)のところを、
複数年かけて20%台に下げようとしています。
2.5%、2%、2%とかで3年ぐらいでやりそうです。

法人税を1%下げると、お国の税収は約5000億円落ち込みます。
「その分の財源を他に見つけないと俺たちは納得しないよ」
と財務省が怒っているので、
「外見標準課税」というものの適用範囲を同時に広げようとしています。

「外見標準課税」は法人事業税であり、
資本金の額が1億円を超える法人だけが対象となっていました。
今までは。
それを、これからは資本金1億円以下の中小企業も対象となります。

法人事業税ですから、税収は都道府県のものですね。

資本金1億円以下の中小企業だって、
今も法人事業税がかかっています。
ただし、中小企業の場合、『所得割』といって、
所得にたいしてだけ税金をかける、
つまり、儲かっているあなたにだけ税金をかける、
赤字の人からはとりません。
というものでした。

一方の「外見標準課税」。
こちらは3つの要素から計算されます。

① 所得割
② 付加価値割
③ 資本割

税務で出てくるこの「割」っていうのは、
「~に応じて」ぐらいの意味です。

①は中小企業と同様、所得に対して税率かけるもの。
赤字なら基本かからないんでしたよね。

②がこの外形標準課税のキモで、
企業規模や活動規模に応じて課税されるものであり、
つまり赤字でも恒常的に税金がかかる計算の仕組みに
なっております。

「付加価値割」=付加価値に応じて。
何ですか?「付加価値」って?
付加価値額は会社の払ったお給料の額や
利息の額、家賃の額と単年度の損益によって計算されます。
つまり、モウケとヒト、カネ、バショにかかります。
付加価値額=報酬給与額+純支払利子+純支払賃借料+単年度損益

たとえ赤字であっても、お給料を払っているかぎり、
家賃を払っている限り、利息を払っている限り、
その額に応じて税金をかけられてしまうんです。

③はおまけで、期末の資本金等の額に応じてかかります。

アンラッキー!
とんだクリスマスプレゼントだ!

日本の法人の約7割が赤字で、
国は税金をとれていなかったものですから、
その人たちからも広く・薄く取るんですね。

毎年バンバン利益あげている体力のある
大企業の法人税を下げる代わりに、
その代替財源として、
毎年ヒーヒー言っている体力のない
中小企業から税金を持って行くなんて!

だいたい大企業の法人税を下げてあげたところで、
それが従業員の所得とかに本当に回るのか!?
またまた内部にキャッシュを溜め込まないか!?
会社が儲かったらその分社員に利益還元!
なんて、そんな人のいい会社があるとは
まったく想像できませんが。

法人税率を下げて、国外からも企業を呼び込む。
法人税を下げると企業が従業員のお給料をあげるでしょう。
法人税を下げると企業がういたお金で設備投資するでしょう。
そうすることで国内景気も良くなって、
みんなハッピー!
というシナリオですが。
うまくいきますかどうか。
まぁ社会実験ですからね。
好き勝手予想はできますが、
やってみないと分からないですよね。

いずれにしても、
こういう政策の恩恵が庶民にまで行きわたるのは
相当時間が経ってからでしょう。
行きわたるとしたらですよ。

法人税減税で恩恵を受けるのは、
大企業の役員、株主、従業員も猫の額ぐらいは。

といっても、稼ぐ力をもっている
大企業やエリートにまずは頑張ってもらわないと
というのも分かります。

難しいですね。
税金には「所等再分配」という重要な機能もあります。
富める人に偏りすぎた所得を社会的に還元し、
富の再分配を行ってくれる機能。
この機能があまり目立った活躍をしていない気もしますね。
資本主義と民主主義のその性格のせいでしょうか。

いずれにしても、
文句や妬みを言ってても何も起こりませんからね。
自分たちで出来ることをしっかりとしましょう。
毎日勉強、毎日行動。
あきらめず、粘り強く。

明日のイブは、
みなさんが暖かい気持ちで過ごせますように。

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2014-12-24 | Posted in 日々のブログ